前回はムシパン作りに『トッピング』というものを持ち込みました。これによって自分だけのムシパンが創れる。「蒸しパン」から「ムシパン」へがテーマとなりました。

今回はそれを発展しようと、何をしようかな、と考えていた時、ある友人から沖縄波照間産の黒糖をもらいました。これに私はかなりの衝撃を感じ、今度は黒糖をテーマとしたムシパン創ろうよにしよう! と決めました。


そんなわけで、いろいろと準備や打ち合わせを重ねていくうち、ワークショッププランナーのゴウヤスノリさんから「クイズってのはどうですか?」とアイデアをもらいました。うおおお、これは面白い!と即座に思いました。このゴウさんからのアイデアを早速打ち合わせに持ち込み、タイトルも「クイズでムシパン創ろうよ」と斬新なものになりました。

実はこれにはちょっと手違い、というか、ちょっと勘違いが。ゴウさんはムシパン講習会を進めていく上で、その流れをクイズという手法で潤滑させていくというアイデアだったものを、慌てん坊の私は、「ムシパン講習会とクイズ大会」を両立させると勘違いしてしまい、結局、ムシパン講習会という縦糸をクイズ大会という横糸で強引に編んでいくような講習会になろうとは!。

さて、それはともかく。



前回はカップでムシパンを創っていったんですが、カップではいろいろと問題がありました。蒸し上げるのに時間がかかる、試食がしにくい等等。個人で自由に気兼ねなく創ることは楽しいですが、せっかく当日たくさんの方々が自分と同じ目的で集まってきてくれるのです。1人で来て、1人で創って、1人で帰る、というのはちょっと寂しい。そうすると、どうしても「全体で共有」するための仕掛けが必要になってくる。カップで創った後の「共有」は試食しかないと思っていました。

講習会の5日前、仕事をしながら、ふと、「ムシパンでお絵描きってできるかな?」と素朴な疑問を抱き、やってみると、これがまた上手くいくではありませんか!

そこで調子に乗って、いろいろと創るうち、「これでいこう!」と変な自信がつきました。早速打ち合わせへ。そして、「お絵描きムシパン」をいう新たなるジャンルが誕生しました。5日前に。

生地や食材を自由にトッピングをして、ムシパンで「お絵描き」をしよう。さらに、これをクイズ大会にする。クイズで盛り上がりながら、お絵描きをし、最後に発表会をする。皆で皆が創ったムシパンを「見合う」ことで「共有」する。これは楽しい仕掛けだと感じました。

どうやって発表会を開催するかで迷っていた3日前、フェステバルゲート内にあるNPO法人「remo」さんが、なんと、ビデオカメラを貸してくれることになりました。ビデオでムシパンを撮影し、テレビモニターへ出力する。皆でそれを鑑賞する。これは素敵な料理教室だと確信しました。




準備の方も順調に進みましたが、当日の親子の部では、ちょっとしたトラブルが。

道具や器具の準備がかなり遅れ、さらにオーブンの使い方を熟知していなかったためにトッピングの準備まで大幅に遅れてしまいました。「さあ、それでは創りましょう!」とは言うものの、道具もなく、材料もなく、トッピングすらない、という状況に。しかも時間も押してきました。

それでもあきらめず、できる限りのことを尽くし、なんとか親子の部も無事終了。

昼食ミーティングで、いろいろと問題点を話合い、午後の部はちゃんとスムーズにいくよう、もう一度入念に作業確認をしました。

その甲斐あってか、午後からの個人の部は予想以上にスムーズに進み、クイズもかなり盛り上がり、ムシパン創りも「これは、楽しい!!」という喜びの声が飛び交いました。私をはじめ、ムッシュムシパンのメンバーも皆、楽しそうです。私も途中でトイレに行けるほど余裕ぶりを発揮。時間配分も良く、発表会に思う存分時間を割くことができました。




全てのプログラムが終了した後、関係者全員で最終ミーティングを行いました。今回の良かった点、反省点、今後の展望など様々な意見が飛び交い、私もメモをとりながら、皆さんの話に耳を傾けました。

講習会終了後、参加された方々に書いてもらったアンケートを何度も読み返し、ムッシュムシパン独自でこしらえた「クイズ兼アンケート」も見返し、さらに、次の日から「昨日は本当に楽しかったです。ありがとうございました。」とお店に続々と詰めかけてくれたたくさんのお客さんと話をし、改めて、今回の講習会は有意義であったと確信しました。

しかし、個人的にはちょっと腑に落ちないとこともあります。この講習会を通じて私が伝えたかったことが曖昧としていることです。前回は「蒸しパン」とは違う「ムシパン」を伝えたかった。これは非常にシンプルであり、誰でも分かる明確なものでした。ところが、今回はその辺りが「ぼんやり」としているような気がしました。クイズにしろ、黒糖にしろ、お絵描きにしろ、結局のところ、私がやりたかったことを「ごった煮」にしただけのような。

この辺り、今後の課題になりそうです。

それでも、今回私が偶然発明した「お絵描きムシパン」は、怪我の功名とまでは言いませんが、たいへん価値のあるものと思っています。次回が楽しみですね。  (ムッシュムシパン 渡辺祐介)



クイズでムシパン創ろうよ 夏の黒糖編

2006年7月2日(日):阿倍野区民センター


【親子の部】 参加者12組 (10:30〜12:00)
【個人の部】 参加者15名 (14:30〜17:30)



【総指揮・企画】
 
渡辺 祐介 (ムッシュムシパン)


【共同企画・アドバイス・写真撮影】 

ゴウ ヤスノリ (ワークショッププランナー)


【プロデュース】

水田 正興 (財団法人 阿倍野コミュニティー協会)


【アシスタント】

江刺家 浩 (ムッシュムシパン)
青空 まるこ (ムッシュムシパン)


【ビデオ撮影】 

松本 篤 (NPO法人 remo「記録と表現とメディアのための組織」)


【SPECIAL THANKS】 

雨森 信 (NPO法人 remo「記録と表現とメディアのための組織」)
阿部 恭子 (財団法人 大阪都市協会)
堀 久仁子 (財団法人 阿倍野コミュニティ協会)

その他、多数の方々、本当にありがとうございました



【主催】

財団法人 阿倍野コミュニティ協会






monsieur musipan